石種:コーリアン
t12mm ノクターン
IT企業 什器
製作・施工上の注意点として、向い右側の三次曲線腰板のエンドと側面腰板の出隅曲線の通りを綺麗に見せることが重要でした。
また、シームラインを非常に気にされるお客様でしたが、ノクターンは他のコーリアンと比べて水シミ・手油・傷などが目立ちやすい中、仕上がりが白くぼやけないように、最終番手より一段階上げて仕上げた後に最終番手で仕上げる必要がありました。
この案件で苦労した点は、三次曲線加工した板と曲げ加工していない板との色違いが出ないように、加熱時間と温度の調整が必要だったことです。
さらに、シームジョイントラインをなるべく目立たせたくないというデザイナーの要望があり、ジョイント出隅をトメや合い欠き加工などでシームラインが目立たないように工夫しました。
仕上がりの艶加減についても七分ツヤの指定があり、仕上げサンプルで艶加減の調整に時間がかかりました。
三次元曲げの板部分が七分ツヤのため、見る角度によって板のよれが屈折して見えてしまうので、磨き作業での調整にも手間をかけています。
最終的な仕上げは現場で全体的に行い、デザイナーに確認を取りながら艶加減などをさらに調整しました。
