クォーツ系人造大理石のメリット・デメリットは?
2024/09/23
高級感と取扱いのしやすさでキッチンの天板など、幅広い用途に利用されているクォーツ系人造大理石。ここでは、クォーツ系人造大理石を使った施工を検討している方に向けて、そのメリットとデメリットについて解説します。
クォーツ系人造大理石のメリット
クォーツ系人造大理石の特徴は、天然成分である石英を砕いて、ポリマー樹脂で固めてプレスしたもの。そのため、天然素材に近い美しさを味わうことができます。それに加えて、クォーツ系人造大理石には以下のようなメリットがあります。
メンテナンスの容易さ
クォーツ系人造大理石はメンテナンスが容易です。その理由の一つはクォーツ系人造大理石の吸水率が極めて低い点です。そのため、汚れや水が中に侵入することがほぼなく、キッチンのワークトップなど水や食材、調味料などさまざまな素材を扱う場所でも安心して利用することができます。基本的な掃除は、汚れや水をその都度硬く絞った布巾で水拭きするだけで事足ります。
また、クォーツ系大理石の一つであるサイルストーン についていうと、製造過程で抗菌剤を混ぜて製造するため、非常に高い抗菌性を有しています。
経済的な利点
クォーツ系人造大理石、特に天然石英を90%以上含有しているクォーツストーンは価格が高めです。しかし、上述したサイルストーンは25年の製品保証 を提供しています。長く使い続けても美しさや機能性が維持されるとすれば、その経済的メリットも大きいのではないでしょうか。
環境への配慮
人造大理石の製造だけに限らず、環境への配慮・サステナブルはあらゆるプロダクトに共通するトレンドです。前述したようにクォーツ系人造大理石は長く使うことを前提に設計・製造されているため、サステナブルにも貢献できます。
クォーツ系人造大理石のデメリット
クォーツ系人造大理石のデメリットとして以下の3点が挙げられます。
コスト面
クォーツ系人造大理石の1つ目のデメリットは、初期費用がかかる点です。例えば、キッチンの天板の設置を考える場合、使う素材はステンレスやアクリル系人工大理石、タイルなどがありますが、クォーツ系人造大理石はそれらと比べても割高です。
設置の難しさ
クォーツ系人造大理石の2つ目のデメリットは、設置の難しさです。加工方法は天然大理石とほとんど変わりませんし、接合もアクリル系人工大理石と比べると難しいといわれていますので、デザインの自由度はやや下がります。
デザインの限界
クォーツ系人造大理石の3つ目のデメリットは、デザインの限界です。アクリル系人工大理石に比べると、天然の風合いに近いことは間違いありませんが、天然大理石には及びません。
まとめ
一口にクォーツ系大理石といっても、さまざまなメーカーが商品をリリースしています。弊社では、前述した天然石英含有率94%のスペイン製の「サイルストーン」や、世界で最初にクォーツエンジニアドストーンを開発・製造を開始した先駆者である「シーザーストーン」を取り扱っています。
また、天然水晶を主成分とした高級人造石を使用し、天然石の風合いのままに自然素材の欠点を克服した「フィオレストーン」や米国ミネアポリスに本社を置くカンブリア社のクォーツ系人造大理石もあります。
クォーツ系人造大理石の使用をご検討の方はお気軽にお問合せ下さい。