インテックの技術力に迫る！第3回〜高精度の加工に欠かせないNCルーターとは？
2025/01/10
インテックには3台のNCルーターがあります。しかし、「NCルーター」と聞いても、その詳細を理解している方は少ないかもしれません。ここでは、アクリルなどの高精度加工に欠かせないNCルーターについて解説します。
NCルーターの概要と特徴
NCルーターは、コンピュータ数値制御（CNC）技術を使用して、材料の切断、掘削、彫刻、成形などを行う機械です。家具製作、建築、看板制作、模型製作など、さまざまな分野で活用されています。
・高精度
コンピュータ制御による高精度な加工が可能で、複雑な形状や詳細なデザインを実現します。
・多用途
木材、プラスチック、金属、複合材料など、さまざまな材料を加工できます。
・高い効率性
手作業に比べてスピーディーで、一貫性のある加工が可能です。
主な構成部品
・スピンドル
高速で回転するカッティングツールで、材料を削ります。さまざまなビット（刃物）を取り付けることができます。
・テーブル
材料を固定する作業台です。真空吸着やクランプで材料を固定します。
・制御装置
コンピュータと接続され、加工プログラムを実行するための装置です。
・ガントリー
スピンドルをX軸、Y軸、Z軸に沿って動かすフレームです。
使用方法
まず、お客様からいただいた図面に基づき、CADソフトウェアを使用して加工デザインを作成します。次に、CAMソフトウェアを使ってデザインをNCルーターが理解できるGコードに変換し、加工する材料をテーブルに固定します。最後に、Gコードを制御装置に送り、NCルーターを操作して加工を開始します。
インテックでは、穴あけ加工や複雑な曲線形状のほか、面取り加工などの2次加工もNCルーターで行っています。
主要メーカー
・SHODA
SHODAは日本唯一のNCルーター専門メーカーです。樹脂加工や軽金属加工の実績があり、特に5軸同時制御による樹脂立体製品の加工を得意としています。
・平安コーポレーション
大型・特殊NCルーターを得意とするメーカーで、木材建築プレカット加工機がメインです。
・シンクス
シンクスはNCルーターだけでなく、ランニングソーやパネルソーなどの設計・製作も行っている総合加工機メーカーです。インテックもシンクスのランニングソーを使用しています。
まとめ
NCルーターは、その高精度と多用途性から、プロフェッショナルな加工業界で非常に重要なツールです。正しい使い方とメンテナンスを行うことで、長期間にわたってその性能を維持することができます。インテックでもNCルーターを活用することで精密な加工を行っています。