アクリル系人工大理石のメリット・デメリットとは?用途についても紹介
2024/09/04
天然大理石に比べ、安価で加工がしやすいアクリル系人工大理石。ここでは、そのメリット・デメリットを解説し、良さを最大限に発揮する活用方法について紹介します。
アクリル系人工大理石の用途
アクリル系人工大理石の用途としてもっとも一般的なのはキッチンカウンターです。ワークトップに使用されることが多いステンレス素材と比べると熱や汚れへの強さではかなわないこともありますが、美しさやデザイン性ではアクリル系人工大理石に軍配があがるでしょう。また、ポリエステル系人工大理石は安価であっても傷が付きやすく熱に弱いため、キッチンカウンターに使用されることは少なくなっています。
アクリル系大理石の用途としてほかに挙げられるのは、キッチンカウンターや洗面カウンターなどの水回り以外にも壁面パネルや家具の表面材です。次項で解説するように、アクリル系大理石は非常に加工しやすいため、デザイナーや設計者の意図を忠実に実現することが可能です。
アクリル系人工大理石の利点
耐汚性と耐水性
アクリル系人工大理石の1つ目の利点は汚れや水に強い点です。この特徴こそが、アクリル系人工大理石がキッチンカウンターのワークトップに向いている所以です。
メンテナンスのしやすさ
アクリル系人工大理石の2つ目の利点はメンテナンスのしやすさです。加熱・加圧成型されているため、内部まで均一に樹脂が行き渡り汚れがしみこまないため、汚れやすいキッチンでも安心して利用できます。
デザインの自由度
アクリル系人工大理石の3つ目の利点はデザインの自由度です。アクリルは樹脂素材の中でも、接着したり、切断したり、曲げたりするなどさまざまな加工に自由に対応できます。そのため、用途や活用シーンに合わせてデザイナーや設計者の意図に合わせて幅広く使われます。
価格とコストパフォーマンス
アクリル系人工大理石の4つ目の利点はコストパフォーマンスの高さです。上述したような優れた特徴を備えているにもかかわらず、天然大理石や人造大理石よりも安価です。
アクリル系人工大理石の欠点
天然石にはないデメリット
アクリル系人工大理石を天然大理石と比べると、天然ならではの風合いや味わいの点では劣っていると感じる方がおられるかもしれません。天然大理石そのものを1つのブランドととらえると、人工大理石に勝ち目はありません。
熱に対する耐性の限界
キッチンのワークトップにも使用されるアクリル系人工大理石ですが、熱に対する限界があります。一般的には約200度、品質改良されたものでも約250度といわれており、耐熱性に関しては人造大理石が勝っています。
アクリル系人工大理石の中でも代表格といわれるのが1965年に米国デュポン社が開発した「コーリアン®」です。加工性がとりわけ優れており、設計者やデザイナーの意図を反映したプロダクトが作りやすいことで知られています。
インテックでは、コーリアン®やスタロン、ハイマックスを使用したさまざまな製品を提供しています。アクリル系人工大理石を使ったキッチンや洗面台を検討している方はお気軽にご連絡ください。